【名前】Nさん(大学3年生、男性)
【企業】貿易コンサルティング企業
【期間】6ヵ月
【利用したプラン】シンガポール長期インターンシップ
【インターンシップ求人】https://www.intern-style.com/kyujinlist/1119-kaigai-kyujin/
一日の業務内容を教えてください
日によって異なりますが、近い日程でイベントがあるときは、その準備に集中していました。(商品の仕入れ、在庫管理、展示場への商品発送など)
オフィス業務の場合は、朝はメールの確認、メールや依頼内容次第では、クライアントとのやりとりが多くなり、日系企業や日本人のクライアントのために翻訳・通訳業務をすることも多くありました。オンラインでお酒販売などもしていて、毎日お酒の回収などを業者がしにくるので、その在庫の手配などの準備をよくしていました。
インターン中に大変なことはありましたか?
取り扱う商品を卸しているレストランに行って商談をしました。上司がシンガポール人の時は、自分が同行して通訳をしていたので、それが一番大変だと感じました。クライアントの方の英語力も意外と高くないことがあったので、自分の通訳がとても重要になり、仕事として曖昧なことは伝えられないので、とても苦労しました。
外国の方と関わる機会はありましたか?
イベントの時に色々な企業のオーナーさんとお話をすることがあるので、そういったときに英語を使います。社内では常に外国人がいるので、英語でコミュニケーションをとることがとても多い環境でした。
イベントの企画運営はどのくらいの頻度で行いましたか?
イベントへのブース出展が多かったのですが、いろいろな種類のイベントが、月に1回以上はありました。例えば、10月に高島屋などのイベントがありました。1回で17日間のイベントです。お酒とお寿司屋さんの職人に来てもらって、握ってその場で食べてもらったりします。
このイベントでは、合計で1000万円の売り上げがあがりました。イベント中は週替わりでお寿司屋さんも変わり、日本の酒造の代表の方にも来てもらって、商品の説明をしてもらいました。お酒に関わる通訳を私が行ったのですが、味や香りなどの表現が複雑で、非常に難しかったです。
海外インターンから学んだことはありますか?
まず、出張でマレーシアのクアラルンプールにある伊勢丹のイベントに参加した際に、マレーシアはイスラムの文化も強いので、ハラルのお弁当を出したりしたため、ハラルのことを知ることができました。お酒を扱う時とハラルを扱う時では商品のブランド名を変えて出していましたので「ブランディング」についても新しい気づきがありました。
※ハラルとは、イスラム法上食べることが許されている料理
それと、JETROの方が、日本の中小企業の販路を広げたいと考えている人を何人か連れてきていて、既に日本に進出している経営者の方が話をする機会がありました。海外進出しようとしている人の立場になって物事を考えたことが無かったので、海外に出るリスク、メリットを一緒に考えたら、海外に出ることは難しいことであり、知らない沢山の努力があって実行できているんだなぁと実感しました。
インターンシップで工夫したことはありましたか?
細かいことに気配りできること、バイヤーの人のためにPOPを作って、ちゃんと気を使ってお膳立てをすることの大切さを学びました。英語でのパッケージを作る等の細かい作業を含め、これを全て行って初めて事業全体が成功するということを知りました。
海外の人には、一回で物事や指示が伝わらないことも多く、思うように動いてもらえないこともあったので、しつこいくらいにリマインドをしないといけないです。日本人が思っている以上に動いてくれないので、言葉でしっかりと具体的に伝えることが大事だと感じました。
その他、現地で行った活動はありましたか?
複数の日本の大学生が、大学主催の短期研修でシンガポールに来られていて、インターン先の企業の社長が学生向けに講演をする中で、大学生代表として自分がシンガポールでどんな経験をしているか、話をさせてもらいました。
この経験が今後の就活や、社会人になってからどのように役立つと思いますか?
物流や商社系のお仕事に興味があるので、海外とのやり取りが必須になってくると思いますが、ある意味で海外のバイヤーを信頼しすぎないことも大事です。海外の人は「ここまではやってくれるだろうが、これ以上はやってくれないだろう」というさじ加減も分かったので、依頼事には計画を立てて、具体的に落とし込んでいきました。
取引先の商社の人とも現地でコネクションが作れました。シンガポールにいながらでも、日本の企業の方とのコネクションが取れる環境はとても良かったです。
海外インターンを経験した自分と経験してなかった自分との違いは何ですか?
目の前にチャンスがあった場合、今までは迷って、結局リスクやチャンスを取らないという選択肢をとっていましたが、ここで逃したらもったいない!と考えてすぐ目の前のチャンスを取りにいけるような決断力と行動力を得ることができたと思います。
<担当者からのメッセージ>
Nさんは事前に語学留学も半年ほどしていたので、自信をもって英語を使用する業務にも取り組み、日本のクライアントと海外のクライアントの橋渡しの業務を行いました。とても責任あるポジションを任されその期待に応えることは簡単なことではなかったと思いますが、しっかり最後までやり遂げました。なかなか経験できない貴重なビジネススキルを身につけられたと思いますので、日本での就職活動も頑張ってほしいです!
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