【海外インターンシップ体験談】中国で日本語教師アシスタント

海外インターンシップ体験談(中国)
  • 女性(30歳)
  • インターン先:中国(大連)
  • 期間:2005年9月から1年間
  • 毎回の授業が実験!未経験から手探りで
    日々、一歩一歩成長していける日本語教師インターンシップ。
    教師としての実務経験ももちろんのこと、中国語力も積めるプログラムでした。
  • 職場の皆さんと
    教師節の食事会では中国式の乾杯の洗礼を受けました。が、なんとか早めに抜け出すことができたのは、先輩の日本人の先生のお蔭です。
    中秋節はいつもより豪華な昼食(青島ビール付き)を理事長先生・校長先生・他の先生方と食堂で食べたあと、理事長先生や他の先生方とカラオケに行きました。一通り歌った後ディスコ状態で皆で踊ったのには驚きました。歌える中国語の歌があってよかったです。もちろん月餅も食べました。
  • 日本語教師インターン開始!
    大連へ来て一ヶ月が経ちました。今月は10日に教師節、18日に中秋節があり、中国ならではの行事をさっそく体験。
    教師節に新入生歓迎も込みの式典があり、出し物の中で日本人教師二人でキロロの「長い間」を歌いました。学生からはぬいぐるみ・置物・ブレスレットをもらい、嬉しかったです。教壇に立って10日、毎日の授業がいっぱいいっぱいで(←現在も)、教師というには未熟すぎますが、だからこそ頑張ろうと元気をもらえました。
    教室では・・・
    仕事面では少しでも学生の興味をひこうと教案を考える毎日です。進度は勿論、クラスの雰囲気もそれぞれなので、毎回の授業が実験のようです。
    教科書がないので、毎回の授業にあまり連続性を持たせていませんが、一回の授業で一つの話題をするようにしています。それから、学生の声(日本のお金が見たい)や、担任の先生の要求が教案のヒントになることもあります。本来は年間通しての授業の枠組を考えるべきなのだと思いますが、私も学生も慣れていませんし、時間割の変更も多々あるので、一つ一つ自転車操業でこなしているのが現実です。
  • 1ヶ月が過ぎて
    あっという間の一ヶ月で、ホームシックに罹る暇もありませんでした。中国語は話す人に
    よって聞き取れたり、聞き取れなかったりで、なかなか進歩がありません。けれども学校の教科書が、逆に中国語を勉強するのに使えるので、これから時間をみつけて勉強しようと思っています。今、風邪がはやっています。私ものどの調子がおかしいので、悪化しないように薬を飲んでいます。
  • 2ヶ月が過ぎ、そして決意を新たに
    大連へ来て二ヶ月。半袖で汗をかいていた日々が嘘の様に、風が冷たくコートがほしい季節になりました。
    先月28日に創立記念日で夕方から式典がありました。勿論演目で私たち日本人はまた歌を歌わされました。今度はSMAPの「世界に一つだけの花」を振りつきで歌いました。
    休暇中1~4日まで母と伯父が大連へ来たので、二日目に日帰りで学校を見学してもらいました。校長先生ご夫妻と昼食をご一緒したのですが、母が泣いていたので、いつも心配ばかり掛けていることを反省し、なんとしても一人前の日本語教師にならなければと思いました。
  • 一歩前進
    学生との関係は、休み明け以降距離が近くなった気がします。
    携帯でメールのやり取りをしたり、部屋へ話をしに行ったり、先々週の土曜日は女の子二人と山へ登りました。麓のお寺を見学し、中国式の参拝方法を教えてもらいました。他にも大連の方言を教えてもらったり、[火悶]子という温かい蕨餅のような食べ物を食べたり、初めての体験を色々しています。
    メールは勿論中国語なので、私が速く打てるはずもなく、少しでも長い文にしようものなら先に返信が来てしまいます。
  • 授業にて・・・
    授業に関しては、今まで通り1コマにつき1テーマで進めています。季節と関係あることや風習、ときには学生が使っている教科書で今は変更されていること(例えば、日本の祝日)など話しています。特に日本の雑誌は喜ばれます。『頭文字D』に出演したアイドル達の記事のあった映画雑誌を見せた時は、とても盛り上がりました。但し学校で人名の読み方について、漢字をそのまま日本語読みするよう教えているので、日本での呼び名とのズレを説明する必要がありました。
    風習の説明は難しいです。先日秋祭りの話をしたのですが、神社という単語を避けて通ることはできず、間の悪いことに首相の靖国参拝があって内心ドキドキしながらも、今は形骸化して祭り=楽しい行事であることを強調し、子供の頃の祭りの写真を見せたり、歌(「村祭り」)を歌ったりして楽しくなるように終わらせました。
    靖国問題についてこちらでは大きな問題になることはありませんが、以前学生に質問されたことがあるので、アジアの学生を教える場合聞かれたらどう答えるか、避けるにしても対応の仕方を予め用意すべきだと思いました。
  • リフレッシュも
    月末、学生の試験のため29日から四連休になるそうです。そのための振り替えで先週土日も授業がありました。今週は時間割変更で18コマ授業があるので、連休に市内へ行ってストレス発散するつもりです。日本人の先生と二人で冬物を買いに行く約束をしました。市内のスーパーへは一人でバスで買い物に行けるようになりましたが、市内は今度が二回目なので、日本人の先輩の存在は本当に助かります。