Co-op(コープ)プログラムについて -カナダで働く経験をするために-

Co-op(コープ)プログラムについて知ろう

自然に囲まれ、生活面でも大変過ごしやすい憧れのカナダ。そのカナダで働きたいという方は多いのではないでしょうか。外国人がカナダで働くためには、当然のことながらビザが必要となります。しかし、カナダで働くために必要な就職・就労ビザの取得は簡単ではありません。ましてやカナダに渡航し、すぐに就職して働くことはほぼ不可能だと言われています。なぜかというと企業からのビザスポンサーが必要になってくるからです。

通常それぞれの企業はビザのスポンサーをする前に、必ず試用する期間を取ります。つまり、外国人として戦力となりうる人材なのか、必要な人材なのかを見極める期間が必要なわけです。したがって、試用期間として希望者を一定の期間、インターン生として受け入れをし、そののちに、就労ビザへの切り替えとしてビザスポンサーし、正社員として採用をしていくという方法をとるのです。

今回は、この試用期間のインターンシップに参加できるCo-op(コープ)プログラムについて詳しくご説明します。

Co-op(コープ)プログラムの基礎知識

Co-op(コープ)プログラムは、英単語のco-operativeの略称です。

「協力的な」「協同の」という意味になりますが、これはカナダにおける専門学校やカレッジと企業が連携した言わば産学連携プログラムです。

つまり、専門学校やカレッジがその後の働く、ということを視野に入れた就労体験(インターンシップ)を行う内容が組みこまれたプログラムとなります。したがって、机に座って行う座学だけでなく、働くことをイメージした実践的授業で、カナダで働くうえで実践的なスキルを習得できる、というのが特長です。

Co-op(コープ)プログラムのビザは?

Co-op(コープ)ビザという言葉を良く聞きますが、正確に言うとCo-op(コープ)プログラムはビザの種類ではありません。

あくまで専門学校やカレッジにおいて、就労体験(インターンシップ)を組み込んだ教育プログラムのことをさします。

Co-op(コープ)プログラムは、学生として学習したのちに、企業にてインターンシップをするという流れであることから、ビザについては「学生ビザ(Study Permit)」と同時に「就労ビザ(Work Permit)」をセットで取得します。

インターンシップ期間中も原則的にはそれぞれの学校が管理監督している状態となり、就労ビザ(Work Permit)の雇用主名の欄にも学校名が表記されます。つまり学校の管理下で、就労経験というプログラムの一部を受け就職に繋げていく、まさしく外国籍の方々のカナダ就職に適した産学連携のプログラムがこのCo-op(コープ)プログラムなのです。

Co-op(コープ)プログラムとワーキングホリデー(ワーホリ)との違い

ワーキングホリデー(ワーホリ)は18〜30歳という年齢制限がありますが、Co-op(コープ)プログラムは年齢の制限がありません。

これはワーホリが青少年向けに、相手国の文化などを理解するために、一定期間の休暇過ごすという目的なのに対し、Co-op(コープ)プログラムはカナダで働く(インターンシップ)ためのプログラムであることを目的としているためです。

したがって、ワーキングホリデーの申請ができない年齢の方でも参加いただくことが可能です。

Co-op(コープ)プログラムのコースの選び方について

Co-op(コープ)プログラムは学ぶ事柄にもよりますが、最短6か月くらいからのコースもあり、ご自身の希望に合わせたプログラムを探すことができます。

気をつけなくてはならないのは、きちんと学んだ分野の職種・業種に就労する必要がありますので、働きたい事が明確である人はそれに沿ったコースを探してください。

Co-op(コープ)プログラムで人気のコース

  • ビジネスマネージメント
  • セールス&マーケティング
  • ホスピタリティ・マネージメント
  • トラベル・ツーリズムマネージメント
  • グローバルクライアントケア
  • デジタルマーケティング

Co-op(コープ)プログラムのメリット

Co-op(コープ)プログラムは原則、学生ビザでのインターンシップとなります。カナダではCo-op(コープ)プログラムでの学生生活中も週20時間まで働くことが許されています。

また、インターンシップは原則有給になります。

このあたりを考えると、英語力がそこそこある人であれば、語学学校やワーキングホリデーに行くより費用的にも効率的であり、将来にとっての投資としても価値があるとも言えます。

インターンシップをする企業はどのように選ぶのか?

インターンシップ先の業種や職種はCo-op(コープ)プログラムの履修コースに沿って選択する必要があります。基本的にはご自身で探す事になりますが、各学校が様々な企業を招いてジョブフェアを開催したり、ジョブトレーニングを実施したりしています。業界によっても異なりますが、現地企業をはじめ、日系企業でも募集があります。

Co-op(コープ)プログラムの期間について

原則、学習期間に対してインターンシップ期間は50%以上にはできないので、例えば6ヶ月のコースですと、最初の3ヶ月は学校での授業を受講、残りの3ヶ月はインターンシップに参加という形になります。

大学生の方は大学を休学し、1年のプログラム(半年間の授業+半年間のインターンシップ)などが人気です。

Co-op(コープ)プログラムの入学条件について

基本的にビジネス関連のコースですと、TOEFL IBT80以上、IELTS6.5以上が必要ですが、ホスピタリティ関連のコースですと、TOEFL IBT35以上、IELTS4.0以上からのコースもございます。また、上記のようなスコアが無い場合でも、学校のプレースメントテストで合格をすれば入学ができます。 ※学校によって入学条件はことなります。

まとめ

授業料等は掛かりますが、専門的な知識が得られ、週20時間まではアルバイトが出来、有給のインターンシップが出来る。プロラムの期間によっては長期滞在も可能で、プログラム終了後はご縁があれば就職の可能性もあるCo-op(コープ)プログラム。カナダで働く経験をしてみたい人は是非一度ご検討ください。