ベトナムのチュオン・タン・サン主席、独立戦争の英雄を追悼 

ベトナムのチュオン・タン・サン主席

2014/9/3
去る8月20日、ベトナムのチュオン・タン・サン主席が、フランスの侵攻と戦った国民的英雄である張定(Truong Dinh)氏の没後150周年記念式典に参列した。1820年生まれの張氏は、フランスの入植者たちがホーチミン市を襲った際に、地元の戦士たちを率いて軍隊と合流し、侵攻者たちと戦っていくつもの勝利を挙げている。
1862年、ベトナムの王室はフランスと条約を交わして南東部の3州をフランスに譲渡。抵抗を続ける張氏にフランス軍へ反撃を止めるように命じ、軍の司令官の地位につけた。しかし張氏はその命令に従うことなく、フランス軍への抵抗を続けた。彼は民衆に愛され、「反フランスの将軍」と呼ばれた。
そして1864年8月19日の夜、フランス軍は張氏らの隊に奇襲をかける。人数で圧倒的不利な状況に立つ戦いの中、張氏は重傷を負った。そして、敵の手に落ちることを避けるため、張氏は8月20日に自らの剣で命を絶つこととなる。
その後、人々は彼の死を悼んで墓と寺院を建立。毎年その記念日には、ベトナム中から多くの人が参拝に訪れている。