J1ビザをわかりやすく解説 アメリカへの長期インターンシップ
常に世界経済の中心に位置するアメリカ。教育に対してもグローバルな門戸を開いており、世界中から多くの留学生が最先端の教育を受けるために集まります。その一方で働くことを目的とした入国についてはハードルも高く、「アメリカの教育機関で一定以上の学位を修得した者」や「アメリカにとって有益となる技術や知識を持った者」などの条件があり、ビザを得る事は難しくなっています。アメリカにはワーキングホリデービザのようなものもありません。しかしながら“インターンシップ”という教育的な就業体験については専門ビザカテゴリーが存在します。それが “J1ビザ” なのです。
目次
- J1ビザってなに?
- J1ビザを取得する条件とは
- J1ビザの詳細まとめ
- J1ビザ申請時に必要なもの
- J1ビザ審査時の面接について
- J1インターンシップの魅力について
- J1インターンシップでチャレンジするための万全サポート体制
J1ビザってなに?
アメリカインターンシップに必要な2種類のJ1ビザ
アメリカ合衆国の国務省が国際交流を目的としたプログラムとして管轄しているビザ、それがExchange Visitors Visa、通称J1ビザです。J1ビザは合計14種類の様々な研修分野に分類されています。アメリカにある企業にてインターンシップを行なうことを目的とした場合、トレーニー(Trainee)、インターン(Intern)の2つ種類があります。
就労ビザとJ1ビザの違い
J1ビザは就労ビザの仕組みとは異なります。通常就労ビザについては、就労先企業がビザを支援するビザスポンサーとなります。しかし、J1ビザについては研修先企業がビザスポンサーになるわけではありません。複数のNPO団体がスポンサー団体として認定されており、それらの団体が該当するインターンシップ生や研修先についても審査を行い、その審査に通過する必要があります。審査通過すると、現地に滞在するための許可書類「DS2019」が発行されます。さらにその書類を持って大使館にビザ申請を行い、最終的にビザを取得するという流れになリます。
限りがあるJ1ビザ発行枠と滞在期間についてビザ申請は年間を通していつでも可能ですが、近年、「DS2019」の発行枠が制限される傾向にあり、他国のワーキングホリデービザ同様、発行枠が無くなると今年の申請はできなくなりますので注意が必要です。ただし、発行枠はワーキングホリデーより少なく、数十枠しかありません。すでに2019年度をお待ちの方々もいるはずですのでなるべく早い情報収集が必要です。ビザの期間は最長で1年6か月間となります(ホスピタリティ関連業種は1年間)。ビザ取得者としてソーシャルセキュリティーナンバーも取得でき、最低賃金以上の給与を得ることができます。
※ソーシャルセキュリティナンバーとは、アメリカの社会保障番号であり、市民・永住者・外国人就労者に対して発行される番号のことで、個人のIDとして重要な役割を果たします
J1ビザは日本ではまだ知名度が低いが他国では大人気なのでオススメアメリカは一般的な就労ビザの取得が難しい上に、近年さらに厳しくなっていると言われています。しかし、J1ビザは比較的簡単にアメリカでの生活を行い、仕事、インターンシップでの経験を行える機会を得ることができます。日本以外の国では大変人気があるビザですが、日本ではまだあまり知名度が高くありませんのでオススメです。
J1ビザを取得する条件とは
トレーニー(Trainee)、インターン(Intern)のJ1ビザを取得するには条件があります。「トレーニー」も「インターン」も、その目的はあくまで「アメリカで研修・トレーニングするため」です。そのため、J1ビザは就労ビザではありません。そのため移民局ではなくアメリカ国務省が管轄しています。そして、J1ビザに対してのスポンサーは就労ビザのように企業ではなく、国務省が認可したNPO団体となります。ビザ取得者は、それらのNPO団体からそれぞれ企業での研修・インターンシップが許可をされているということとなります。そしてそれぞれの企業もまたNPO団体から研修先としてふさわしいと認可されている事が必須となり、規模が小さい企業は認可を受けるのが難しくなっています。
J1ビザ(トレーニー)の取得条件- 学歴・職歴: 大学卒の方・・・(研修先と関連性のある専攻の場合)1年以上の職歴 ※関連性がない場合は2年以上の職歴が必要 高校・専門・短大卒の方・・・5年以上の職歴
- 年齢:〜35歳くらいまでの方
- 有効期限:18ヶ月(ホスピタリティー関連事業の場合は12ヶ月)
J1ビザ(トレーニー)の申請資格は、アメリカ以外の国での社会経験が、大学卒(学士)以上の人は1年以上、専門卒・短期大学卒(準学士)・高等学校卒の人は5年以上ある人に限られます。また、年齢制限はありませんが、研修・インターンシップが目的のビザという名目であることから35歳程度までが目安となっております。ビザの有効期限は18カ月。但し分野がホテル、旅行などのいわゆるホスピタリティー関連の事業の場合は12カ月となります。
J1ビザ(インターン)の取得条件- 学歴・職歴: 大学在籍中の方 大学を卒業し、1年未満の方
- 年齢:30歳までの方
- 有効期限:12ヶ月
「インターン」の申請資格は、アメリカ以外の国での現役の大学生、あるいは大学を卒業し、新卒1年目の社会経験がない30歳までの人が対象となり、ビザの有効期限はどの業種に関係なく12カ月となります。ただし、研修先企業の業種と大学の専攻が関連しているかどうかが重要となります。関連性がない場合、ビザの申請ができません。大学生・新卒1年未満の方は、英文成績証明書をもとに参加の可否の判断が可能です。
J1ビザの詳細まとめ
J1ビザについて以下に詳細を纏めてみました。- ビザの有効期限:18カ月(トレーニー)、12カ月(インターン)
- ビザ更新:不可
- ビザ取得にかかる時間:2~4カ月
- 配偶者・家族の同行:可
- 配偶者の労働:移民局の許可を得れば可
- 以下の職種は現在「インターン」が禁止されている分野となります: 美容師・ネイリスト・マッサージ師などの美容施術師、学校教師(※但し別のカテゴリーで申請可)、人材紹介業、医療従事業。またホスピタリティ分野においても飲食業、ハウスキーピング、スーパーマーケット店員のような技術が求められない分野へも発給されません。
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J1ビザ申請時に必要なもの
- パスポート
- DS-160オンライン申請書
- 証明写真
- DS−2019
- 面接予約確認書
- 残高証明書(英文)
- 英文成績証明書
- SEVIS費用支払い確認書(領収書)
- DS-7002 (必要に応じて準備が要るもの)
- 住民票または戸籍謄本
- 復職証明書など帰国を証明する書類
- 裁判記録や警察証明書
上記のように申請書には多くの書類が必要となりますが、インターンスタイルにてサポートさせていただきますのでご安心ください。
DS−2019ってなに?DS-2019とは受入許可証のことで、この原本が申請時に必要になります。NPO団体から発行してもらわねばなりません。取得には十分に時間の余裕を持って手続きを行う必要があります。遅くとも渡米予定の3ヶ月くらい前には取得に動くほうが良いでしょう。また家族帯同の場合には家族全員分のDS−2019が必要です。
財政証明・残高証明書についてアメリカでの滞在する期間にかかるであろう生活費を賄えるだけの十分な資金があることを証明する財政証明及びその他の書類が必要となります。6ヶ月以内に取得した銀行または郵便局発行の残高証明書の原本もしくは預金通帳の原本、給与明細書などを財政証明の証明として提出する必要があります。準備する必要がある最低金額については、受け入れ先や期間によって異なってきます。
英文成績証明書について教育機関で受けてきた教育の成績証明書を提出する必要があります。アメリカでの教育を受けてきた方はその期間の成績証明書を各教育機関よりお取り寄せください(語学学校などは含まれません)。アメリカでの教育以外の場合は、最終学歴3年分の英文成績証明書を各教育機関よりお取り寄せください。
J1ビザ審査時の面接について
面接の流れについて
上記の書類をクリアファイルに入れて持参し、面接に臨みます。順番に呼ばれ、数字が書いてあるガラス越しのブースで面接となります。指紋認証を行った後、英語での質問に答えます。3,4の簡単な質問だけで終わる場合もありますが、書類や返答から様々な質問を受けるケースもあります。あくまで研修であり働くのではないことや、研修期間、帰国の意思確認、目的など様々です。
面接後の合否および注意事項について通常はその場で許可か不許可が伝えられます。許可であれば1週間程度でパスポートが届きます。服装には特に基準はありませんが、あまりビジネス色が強くないほうがよいと思われます。余計なことは言わずに質問に対してはシンプルに回答するのがよいでしょう。事前の準備などはやはり重要になりますので当社でも面接前のオリエンテーションを必ず行っております。また最近は例年にも増してあれこれと聞かれることも増えているようです。
J1インターンシップの魅力について
帰国後の人生に大きく役立つそんな魅力的なアメリカ有給インターン制度である「J1ビザ」ですが、若い間にアメリカでの就労経験を持つ事はやはり帰国後の人生にも大きく役に立つでしょう。オフィスワークが中心となるアメリカのインターンシップでは英語力や異文化理解だけでなく、グローバル・ビジネスにおけるコミュニケーション力やリーダーシップ、ロジカルシンキングやプレゼンテーション、などなど今後の人生においてグローバルリーダーとして必要な技術や能力も必ず身につくはずです。
グローバル企業でトップクラスのポジションの方との接する機会もそれぞれの企業はよりグローバルの荒波の中で生き残っている企業がほとんどです。社長他、経営幹部とも直接接触できる機会も多くあるはずです。それらの機会からも沢山学ぶこともあるでしょう。それらのネットワークは将来の財産になることは間違いありません。
休学制度を利用した大学生や新卒の方から人気過去は社会人経験者の枠(トレーニー枠)が多かったJ1インターンシップも近年は休学制度を利用した大学生や新卒の枠(インターンシップ枠)からもお問い合わせをもらうようになりました。2短期留学や滞在を経験された方やアメリカには行きたいけど費用を気にされている方々は是非ご検討ください。アメリカで働くビザを得るのは一般的に簡単ではありません。しかしながらJ1ビザを利用した就労のきっかけは世界各国、特にアジアからはかなり増加しているにも関わらず、日本人のJ1ビザ渡航者は、まだまだ他国に比べて少ないのが現状です。
J1インターンシップでチャレンジするための万全サポート体制
有給でのアメリカ長期インターンシップは日本のカウンセラーとアメリカのサポートオフィスの団結した連携が成功の鍵です。そもそも海外インターンシップは、かたちの見えないものになり、心配なこともたくさんあると思います。海外インターンシップのこと、海外生活で心配なことなどは、担当カウンセラーが詳細をご説明させていただきます。インターンスタイルの充実サポートは日本・アメリカの経験豊かなスタッフが各種手続きに必要な書類の準備や申請、研修先企業様とのやり取りや書類の確認、ビザ申請のための申請書類代行、ビザサポート団体(NPO)および大使館ビザ面接の対策練習を丁寧に行うだけでなく、渡航前オリエンテーションから渡航後インターンシップ期間中の現地オフィスでの日本語サポートまで提供するなど、業界随一の充実サポートで安心して海外インターンシップにご参加いただけます。
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