【アメリカJ1インターンシップ 体験談】「海外で長く住みたい!」そんな思いから実現した アメリカ・ロサンゼルスでの長期インターンシップ体験記

【名前】A.Fさん(女性 社会人)

【企業】ロサンゼルス 食品貿易関連会社

【期間】18ヶ月

【利用したプログラム】アメリカJ1インターンシップ

【インターンシップ求人】https://www.intern-style.com/kyujinlist/927-kaigai-kyujin/

自己紹介をお願いします

大学では法学部で国際政治を専攻しており、ゼミで取り組んだ内容は、「日米外交」でした。卒業後は公務員(事務職員)として、備品の発注、窓口業務から組織におけるシステム管理や会計業務、また地域の統計など、多岐にわたる業務を行いました。

その後、企画業務に携わ、予算の折衝など男社会と言われていた職場で必死に働いていたことを思い出します。もともとは人付き合いが下手で内向的な性格でしたが、社会人になり、「人と話さないことには、仕事が進まない」ということを実感し、仕事に関わる情報は先回りしてとりにくという仕事の姿勢を身に付けることになりました。

留学でもなく国内転職でもなく、なぜ海外インターンを選ばれたのですか?

「外国に長く住みたい」と思っていたので、出ていくお金のことを思うと、学生の立場で海外に行くことは難しいと思い、有給インターンシップを選びました。

渡米前にフィリピンで2か月間留学をしましたが、振り返ればその2か月のあいだ、自分は「ずっとお客さんのままだった」という印象がありました。しかし今回の現地での生活は、仕事をしていることにより、自分自身が「社会」に参加していることを感じることができ、結果、精神的にも充実して過ごせていたと思います。

インターン中の業務内容はどのようなものでしたか?

卸売り、倉庫業を営む会社であり、そこの経理を主に担当していました。お客さまのオーダーを確認し、システムに入力、その情報を倉庫に回し、出荷データをもとに、納品処理、と一連の流れがありました。また経理として、他部署からの請求書をシステムに入力し、支払いのチェックを作成、社長にサインをもらって発送していました。

それ以外に、レストラン事業をあったので、各店舗の売り上げ管理、集計なども行っていました。残業をすることはあっても、それが当たり前ではなかったため、仕事に追われて大変、というわけではありませんでした。

インターン先の職場環境はいかがでしたか?

オフィスは10名ほどの職場で、日系企業ということもあり、スタッフはほぼ日本人でした。倉庫にもスタッフはいまして、そこでは7~8人の人が働いていました。現地採用の人も2人ほどいました。ここは社内の人間関係も良く、落ち着いて業務に取り組むことができました。

インターン中のエピソードをお願いします

渡米して半年、身内が倒れるという事態がありました。そのときは、毎日、日本と電話でやり取りをし、上司にも相談はしていました。ただ「命に別条なし」とのこともあり、その際は帰国をすることはありませんでした。このJ-1インターンシップのプログラム上、急な帰国は認められるものではないため、この時にNPO団体にも事情を相談していました。

その後、また体調が良くないとの連絡があり、その時には上司から「今晩の便で帰れ」と言ってもらい、急遽、仕事を終えた日の夜、帰国の途につくことになりました。会社からは1週間の休暇をいただくことになりましたが、あの時、帰国できて本当に良かったと思っています。

やりがいを感じる瞬間はありましたか?

会社が大きくなっている(=成長)ことを実感したときかな・・・と思います。ラスベガスでスーパーマーケットを手放すという方がいまして、それを会社が買うことになりました。またレストランを2店舗増やす、出店先となるモールを探す、そこで人を雇う・・・一連の事業の流れに携わる仕事ができ、会社が大きくなっていることを実感していました。日本では感じることのなかった仕事に対するやりがいと思える感覚がそこにはありました。

休日はどのように過ごしましたか?友達はできましたか?

当初は、ミートアップアプリを通じて積極的にコミュニティに参加し、英語を使う機会をつくっていました。その後、渡米して2か月後くらいに、通訳・翻訳の学校に入学を決意しました。入学のための試験もあり、実際に一度、不合格となってしまいました。次なる試験は半年を待たないといけなかったため、その間、その学校の東京校の映像翻訳のオンラインクラスを受講しつつ試験対策をし、半年後の試験は見事合格することができました。


「通訳は技術」という講師の話に感化され、「技術は磨けるものだから私にだってできる!」と思え、オンラインのクラスも受講しつつ本科クラスの両方に籍をおき、多くの宿題と向き合う毎日でした。昼間はインターンシップ、終業後はそのまま家には帰らずカフェにより、宿題を済ませてから帰宅するという日々を送っていました。

インターンをする国としてアメリカの環境はどうでしたか?

私のインターンシップ先は、貿易・物流の会社でしたが、古き良き日本の体質がそこにはありました。サザンカリフォルニアは、日本人コミュニティがあり、実際に銀行での手続きや車の契約も全て日本語で出来ました。

さすが「移民の町」、環境に柔軟に溶け込める風土があり、周囲の人の目を気にすることはなく、人と人との違いに寛容、また自分と異なる人間を受け入れる土壌がありました。だから、ベジタリアン、ヴィーガンも沢山いました。また「レディーファーストの文化」がありながら、女性を女性扱いしすぎるのではなく、「人」として対等に見て接してくれるところも、私にとってはとても住みやすい場所でした。

カルチャーショックに感じたことはありますか?

カルチャーショックではないですが、アメリカのチェック(小切手)文化には、とても驚きました。実際に私も家賃を払う際など普通に小切手を使っていました。

海外インターンを経験した自分自身に変化はありましたか?

実際にアメリカで働く経験をしてみた今、あらためて思うことは、どこに行っても自分は自分だということを実感しました(笑)海外に行ったからといって急に自分がレベルアップするわけではなくて、結局は自分で自分を変えていくしかないと思いました。

また、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と接する中で、自分が今までとても狭い視野で物事を見ていたと実感しました。人生は一度切り。無理だと思えることでも挑戦してみようと思えるようになってきました。

担当者からのコメント

Fさんからお問い合わせをいただいたのは、今から2年前です。その当時、まだ前職で活躍されていたのですが、「海外で生活してみたい」とのことでご相談いただきました。そして、あっという間に2年の歳月が過ぎ、今、このプログラムを全うされて体験談を送ってくださいました。

Fさんはどんな場面においても「自分だったらこうしたい」と主体的に考え、行動に移して、自分の道を切り開いて来られました。これからも歩みを止めることなく益々のご活躍を見守らせていただきたいと思っています。